市町村による維持管理の支援
当センターは、国、県、市町村等からなる「神奈川県道路メンテナンス会議」に参画しているほか、その下部組織である「市町村道路メンテナンス部会」において、県とともに事務局を務めています。
市町村が、道路施設の維持管理を的確かつ効率的に実施できるよう、定期点検をはじめとして、メンテナンスサイクルの各段階で、さまざまなサポートを実施しています。
道路施設とは
①橋梁 ②トンネル ➂舗装 ④道路付属物(標識、照明、情報提供装置、横断歩道橋等) ⑤のり面、盛土、擁壁等(人工構造物)
「地域一括発注」による点検業務の実施
市町村の要望を受け、複数の市町村をグルーピングした地域一括発注により、コスト縮減を図りつつ、市町村道路メンテナンス部会の承認を得て当センターが取りまとめた点検要領などに基づき、道路施設の点検業務を実施しています。
点検にあたって必要となる、高速道路会社や鉄道事業者などとの協議も、当センターが調整役を担って円滑に進めます。
点検にあたって必要となる、高速道路会社や鉄道事業者などとの協議も、当センターが調整役を担って円滑に進めます。
令和5年度 地域一括発注による点検の実績 (利用団体は、12市7町)
点検種別 | 単位 | 数量 |
橋りょう | 橋 | 649 |
トンネル | 箇所 | 69 |
路面性状調査 | Km | 292 |
FWD調査 | 点 | 148 |
路面下空洞調査 | Km | 206 |
点検種別 | 単位 | 数量 |
大型カルバート | 箇所 | 6 |
横断歩道橋 | 橋 | 4 |
道路付属物 | 基 | 1,864 |
道路構造物 | 区域 | 20 |
道路施設維持管理共同システムによる記録保存等
道路施設の台帳情報、点検結果、補修履歴等のデータを保存する「道路施設維持管理共同システム」を運営しています。
このシステムは、予算の平準化等を考慮した修繕計画を立案する機能も備えており、これを活用しながら、長寿命化修繕計画の策定を支援しています。
このシステムは、予算の平準化等を考慮した修繕計画を立案する機能も備えており、これを活用しながら、長寿命化修繕計画の策定を支援しています。
令和5年度実績 | 12市9町1村が、維持管理共同システムを利用。 5市4町の長寿命化修繕計画策定を支援。 |
一括発注と共同システム利用のメリット
基本方針による的確な計画 | 道路施設毎に制定した維持管理に関する基本方針により、的確な長寿命化修繕計画(個別施設計画)を策定することができます。 | |
維持管理計画の立案 | 点検結果や修繕内容を道路施設維持管理共同システムに入力することで、道路施設維持管理基本方針に基づく長寿命化修繕計画(個別施設計画)の立案ができます。 | |
適切な管理 | 道路施設毎に点検要領を策定し、点検結果の評価を細分化することで適切な維持管理が可能となり、予防保全管理に転換することが可能となります。 | |
費用の削減 | 各道路施設点検を一括で発注することや、共同システムを利用することにより、点検や記録保存等に要する費用の縮減が図られます。 | |
統一的な基準による点検と診断 | 統一的な基準のもと、点検データの精査や国・県を交えた意見交換を行うことにより、市町村ごとのバラツキがない点検と診断が可能となります。 |