道路施設のメンテナンス支援

市町村が道路施設の維持管理を的確かつ効率的に進められるよう、地域一括発注による点検の実施や道路施設維持管理共同システムの運営など、メンテナンスサイクルの各段階において、さまざまな支援を行っています。

道路施設のメンテナンスサイクル

地域一括発注による点検の実施

点検

診断

市町村の要望を受け、複数の市町村をグルーピングした地域一括発注により、コスト縮減を図りつつ、ドローンなどの新技術も活用しながら道路施設の点検業務を実施しています。また、各市町村が点検結果を踏まえて適切に健全性の診断が行えるよう、これまでの実績や経験を踏まえた技術的助言を行うとともに、国や県を交えた判定会議を開催しています。

地域一括発注による点検業務のイメージ

令和6年度実績

地域一括発注による点検の実績 (利用団体は、12市7町)

令和6年度 地域一括発注による点検の実績 (利用団体は、12市7町)

点検種別単位 数量
橋りょう 352
トンネル 箇所 2
横断歩道橋 4
大型カルバート等 箇所 8
道路付属物 1,263
道路構造物 区域 10
路面性状調査 Km 642
FWD調査 1,179
路面下空洞調査 Km 209

橋りょう点検(高所作業車)

橋りょうの点検(ドローン)

路面下空洞調査

判定会議の開催状況

補修工事等の実施支援

措置

補修設計の技術支援や工事発注に向けた設計積算、工事発注後の現場技術業務などを通じて、道路施設の健全性の回復に向けた補修工事等の円滑な実施を支援しています。

道路施設維持管理共同システムの運営

記録

道路施設の台帳情報や点検結果、補修履歴などのデータを記録・保存する「道路施設維持管理共同システム」を運営しています。このシステムは、予算の平準化等を考慮した修繕計画を立案する機能も備えており、これを活用しながら各施設の長寿命化修繕計画の策定を支援しています。

令和6年度実績

10市9町1村が、維持管理共同システムを利用。8市3町の長寿命化修繕計画策定を支援

道路施設維持管理共同システムの機能

市町村道路メンテナンス部会での技術支援

国、県、市町村等からなる「神奈川県道路メンテナンス会議」に参画するとともに、その下部組織である「市町村道路メンテナンス部会」において県とともに事務局を務め、点検要領の取りまとめや維持管理基本方針の策定などを通じて市町村の取組を支援しています。

市町村道路メンテナンス部会による連絡会議

市町村道路メンテナンス部会による現場見学会
(新技術を活用した修繕工事の見学)